「世界一簡単な構造の電車」聞いたことがある人もいますか?
銅線、磁石、電池だけで電車ができます。
どんな原理で動いているのか、学校で習った知識を使って見ていきましょう。
動画で解説
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まずは、現象に関わっている法則から見ていきたいと思います。
アンペールの法則
アンペールの法則は、別名右ねじの法則とも呼ばれます。
電流を流すと、磁界が発生し、その磁界の向きは、電流の流れる方向を右ねじの進む方向とすると、右ねじの回る向きに磁界が発生します。
右手を握って親指を立てたときに、親指が電流、他の指が磁界の方向と覚えた人も多いのではないでしょうか?
では、この電流が流れる物体が、コイル(ソレノイド)だったらどうでしょうか?
各点で発生する磁界を合わせて考えることができます。
するとどうでしょう?
棒磁石と同じような磁界になりました。
ちなみにこっちは、磁界の向きを親指、電流の向きをその他の指として考えることができます。
では、そもそも世界一簡単な構造の電車は、どのようなつくりをしているのでしょうか?
世界一簡単な構造の電車のつくり
まず、どうやって電車を作るのかというと、電池に磁石をくっつける、ただそれだけです。
続いて、レールはというと、こっちは少し大変で、銅線を細いものに巻きつけてコイルにしていきます。
全て100円ショップ(ダイソー)でそろうので、ぜひ試してみてくださいね。
では、法則とつくりが分かったところで、具体的になぜ動くのか、見ていきましょう。
世界一簡単な構造の電車が動く理由
まず、電車をコイルの中に入れると、磁石を通して、コイルに電流が流れます。
するとどうでしょう?
アンペールの法則のときと同じ棒磁石のような磁界が発生します。
磁石はそもそも磁界を発生させているので、コイルによる磁界と磁石による磁界があります。
それぞれの磁極を考えると、片側が引き合い、片側が退け合う関係になります。
この磁力が原動力となり、世界一簡単な構造の電車は動きます。
おまけ
みなさんは、リニアモーターカーというものを聞いたことがありますでしょうか?
実はこれ、磁力で動いています。
世界一簡単な構造の電車では、電車が動くことで電車の周りの磁界が変化していましたが、リニアモーターカーでは、周りの電磁石に流す電流を変化させることで、磁界を変化させ、推進力を得ています。
こんな風に、世界一簡単な構造の電車とリニアモーターカーは、動く原理が少し似ています。
まとめ
世界一簡単な構造の電車は、磁力で動いている。